しあわせなからだ

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罰と嘘

美作さんと類に抱かれるようになって心が壊れそうになっていた頃、あたしは身体の異変に気付いた。
3人とも避妊せずにあたしの中で果てていたから、こうならないのが不思議なくらいだった。
あたしにはこの子が誰の子なのかはっきりわかっていたから、どうしても産みたかった。
でも、その手立てが見つからない。
NYの道明寺から電話がきたのは、ちょうどそんな時だった。


驚くことに、道明寺は全てを知っていた。
あたしが望んで西門さんに抱かれていたことも、美作さんと類に脅されて関係を持っていたことも全て。
3人に制裁を加えなかったのは、長い間あたしに淋しい思いをさせた自分への罰、あたしを助けなかったのは、西門さんに心を移したあたしへの罰だそうだ。
確かに何よりもの罰だった。
NYに行って道明寺は驚くほど頭の切れる大人の男になっていた。
道明寺は静かに言った。

「もういいだろ?
俺のところに帰って来いや。」

この底なし沼から抜け出すにはそれしかない。
でも、あたしはこの子を産みたい。
あたしは正直に話すことにした。
たったひとつだけ嘘をついて…………

「道明寺、あたし妊娠してるの。
誰の子なのかはわからない。
でも、あたし産みたいの。」

「いいぜ。丸ごと引き受けてやるよ。」

「いいの、ホントに?」

「あぁ、構わねぇ。
その代わり、お前は一生『道明寺つくし』として生きていくんだぞ?」

「わかってるよ。ありがとう、道明寺。
いつ迎えに来るの?」

「明後日だ。」

「わかった、準備しておくね。」









♬RRR……

夜中にスマホが鳴る。
誰だ、こんな時間に……と思い画面を見ると、牧野だった。
こんな時間に電話してくるなんて、牧野らしくねぇ……何かあったのか?
俺は急いで電話に出る。

「もしもし、牧野?」

「こんな時間にごめんね、西門さん。
西門さんだけには伝えておこうと思って。」

「何をだ?」

「あたし、道明寺とNYに行くね。」

「はっ?お前何言ってんだ?」

「西門さん……これだけは信じて。
あたしが好きなのは西門さんだけだよ。」

「意味わかんねぇよ。
俺が好きなのに、何で司のところに戻るんだよ?
一緒に堕ちるんじゃねぇのかよ?」

「ごめんね、西門さん。
やっぱり西門さんを巻き込む訳にはいかないよ。
西門さんには西門さんにしか出来ないことがあるでしょ?」

「んなもん、いらねぇよ。俺は牧野が……」

「ありがとう。好きだよ、西門さん。
さよなら………………」

「牧野?牧野!牧野!おいっ!」

電話は切れた。
何度掛け直しても繋がらねぇ。
俺は居ても立っても居られず、邸を飛び出し、牧野の家へと向かった。

何でだよ!
牧野、何を考えてやがる。
司のところになんか帰す訳ねぇだろ!
俺はお前と堕ちるんだよ、どこまでも。

牧野の家に着いた俺は、夜中にも関わらずドアをドンドン叩いた。
返答はねぇ。
電気が点いてねぇってことは寝てるのか?
それとも居ねぇのか?
ドアノブを回すとドアが開いた。
俺は目の前の光景が信じられなかった。
牧野の部屋はもぬけの殻だった。
俺は頭の中が真っ白になって、その場から動けなかった。



俺が次に牧野に会えたのは、司と牧野の結婚式だった______









牧野が俺の前から消えた。
俺は必死に牧野の行方を追った。
牧野は司と一緒にNYに行っていた。

何でなのさ、牧野。
牧野は総二郎が好きだったんじゃないの?
どうして今になって司のところに戻るのさ?
結局、俺は選択肢にもなれなかったの?
誰よりも牧野のことが好きなのは俺なのに。
牧野、好きだよ………
牧野、愛してるよ………
どんなに思いを言葉に乗せても、もう牧野には届かない。

俺が次に牧野に会えたのは、司と牧野の結婚式だった______









牧野が俺の前から消えた。
俺は必死に牧野の行方を追った。
牧野は司とNYに行っていた。

どうしてだ、牧野。
おかしいじゃないか……お前が好きなのは総二郎だったんじゃないのか?
司のところに戻るつもりなら、何故俺に抱かれてた?
何かがおかしい。何があったんだ?
どんなに考えても俺にはわからなかった。
あんな卑怯な方法でしか牧野を愛せなかった自分を情けなく思った。
思い出すのは、牧野の泣き顔ばかりだった。
愛してるんだ、本当に。
俺の方を見て欲しかっただけなんだ。
牧野……愛してる。
俺の言葉はもう牧野には届かない。

俺が次に牧野に会えたのは、司と牧野の結婚式だった______








あたしがNYに行ってから1カ月後、お腹が目立つ前に急いで結婚式が執り行われた。
西門さんも、美作さんも、類も出席していた。

あたしは、愛する男の子どもを産むために、愛していない男と結婚する。

ホントは西門さんと一緒にどこまでも堕ちていきたかった。
この子と3人で暮らしていきたかった。
でも、西門さんに『茶の道』を捨てさせる訳にはいかないよ…………
あたしはホントに西門さんを愛してしまった。
だからこそ、西門さんの将来を潰してしまうようなことはできなかった。
西門さんは、あたしにこの子を授けてくれた。
それだけで十分。
あたしは、いつでもどこにいても西門さんだけを愛しているよ……
そう思いながら、きっともう会えないであろう西門さんの姿を目に焼き付ける。

純白のウェディングドレスを着たあたしと、漆黒のタキシードを着た西門さんの瞳が合う。
こんなにもお互いを欲しているのに、あたしたちは決して交わることのない道を、それぞれに歩いて行く。

好きだよ、西門さん……
愛してるよ、西門さん……
どんなに思っても、もう伝えることは叶わない。

さよなら、西門さん……

心の中でそう呟いて、あたしは純白のタキシードを着た道明寺の下へ歩いて行った。






to be continued………




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Comment

さとぴょんさま 

いらっしゃいませ♪
あはははははwww
確かにお釈迦さまかも(笑)
二度とこんな坊ちゃんは書きませんがね(苦笑)

haruwo
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  • 2016.11/25 12:30分 
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  •  
  • 2016.11/25 00:33分 
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あおさま 

いらっしゃいませ♪
坊ちゃん、いい男でしょ?w
だから、もう二度とない着地点☆
そして、あんな結末でごめんなさいm(_ _)m

haruwo
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  • 2016.10/29 22:35分 
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  •  
  • 2016.10/29 22:24分 
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たろささま 

いらっしゃいませ♪
まだ謎解きが残ってるから(苦笑)
いや、ここで終わらせれば良かったのかなぁ?
もう脱稿すると抜け殻になってしまってダメね。
後悔しかないわ〜学習しないharuwoが悪いのよね(泣)
先に謝っておきます。
ごめんなさいm(_ _)m

haruwo
  • posted by haruwo 
  • URL 
  • 2016.10/29 18:28分 
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  • 2016.10/29 17:58分 
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asuさま 

いらっしゃいませ♪
くぅ〜それは考えなかったなぁ〜それ、いいですね(笑)
今からそのラストに変えたい(泣)

haruwoのグダグダなラストを半笑いでご覧ください( ̄∇ ̄)

haruwo
  • posted by haruwo 
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  • 2016.10/29 11:04分 
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  • 2016.10/29 07:23分 
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花さま 

いらっしゃいませ♪
いや、深くはないの(苦笑)haruwoが書く話だもの。
ここしか落としどころなくてね(泣)
つくしちゃんは終始一貫、総ちゃんが好きで、総ちゃんを守りたかっただけ。
ただ、身籠って欲が出たというか、せめて総ちゃんの子どもが産みたくなったの。
haruwoが書くと、何故か全部切なくなる(苦笑)
もう病気なのさ☆

haruwo
  • posted by haruwo 
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  • 2016.10/29 00:24分 
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  •  
  • 2016.10/29 00:00分 
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